今回は、スポーツに関わる方々と立場を超えた意見交換、交流会を行いました。普段からスポーツ選手を指導されている指導者、病院で痛みを訴えている選手に対して適格な状態を診察していただくスポーツドクター、傷害を抱えている選手に対して最短で競技復帰できるようにリハビリテーションを指導していただく医療関係者、選手に寄り添い選手と指導者、医療関係者との中継役を行うトレーナーなど様々な立場から話合いができる会となりました。
今回はフットポイントを取り上げて進めました。バランス良く立つためには、フットポイント(足芯)を意識して立ちます。そうすると重心が安定した感覚がでたり、どっしりした感覚が出てきます。
2003年9月 38回 世界大会や全国大会におけるコンディショニング
世界や全国レベルの試合においても力を発揮するには、いかに普段通りのことをいかに普段通りに個人が上手く行えるかが重要です。特別な試合だから~と特別なことを行ってしまいがちですが、本当の良い準備とはいかに普段通りの力が発揮できるかです。
今回は、原点に立ち返り熱中症の症状と根本的な予防についてです。予防としては、まず健康第一で普段の生活見直してみましょう。対策を入念に取っていても、いつより体調が少し悪い(寝不足や朝食が摂れなったなど、・・)ことで熱中症になることは大いにあります。自分の体調を日々整えることがコンディショニングの一つであるので、日常生活レベルで問題が起こらないように注意しましょう。
今回は、手先(指先)に力を伝えようというテーマです。まず、立って両手を前にならえの状態からバンザイをするときの肘の向きに注目しましょう。実際に肘がどう動くかを観察すると腕を上げていくと肘が開いてくるなど肘の向きが変わることで当然手先の動きも出てきます。
上半身と下半身をつなぐのに一番初めに大事なことは、足底のどこにのるかということです。そして次に、軸をどう使っていくかということです。そして、上半身をしなやかにしていく為に、肩から首のつながりをつくっていきます。こうして、下半身からコンディショニングを行っていき、足芯を意識化させたうえで、順序だててトレーニングをしていくことで、上半身と下半身をつなげていく動きに繋がります。
腹筋、特に下腹部にスッと呼吸が入る選手は、行動が速くなります。
下腹部に重心があり、動くときの固定点となり、その重心を感じながらトレーニングをする事で、手脚が動かしやすくなっていきます。ポイントはリラックスしてトレーニングする事です。また、腹筋と連動して使いたいのは、内転筋とハムストリングスです。腹筋をしながら内転筋とハムストリングスを同時にトレーニングする事で、脚の軽い走りが実現できます。
現場の声として、指導者の方が選手の動きを見ていて、『力はついたのに“動き”は変わらないなぁ』と感じたり、選手自身が『こうやりたいけどできない』と言う声を聞きます。体を動かす上では6つのキーワードがあります。
①強く②たくましく③柔らかく④鋭く
⑤しなやかに⑥粘り強くです。
そのなかで連動した動きのキーワードとなるのが、③柔らかく⑤鋭く⑥しなやかにです。
猫背やねじれた姿勢では、人の話はなかなか自分に受け入れられません。よい姿勢を作ることで、人の話を受け入れられるような体を作っていくことが必要になります。この姿勢を変えていく上で、体の歪みを以下に無くしていけるかがポイントになります。歪みによって体の動きが上手くいっていない場合が多くあります。
また心の状態が体に現れるので、姿勢を改善することは心を変えていくことにも繋がります。
今回はメンタル面からのチーム作りというテーマで喜多村光彦先生にお話し頂きました。チーム作りに必要な3つの要素は、
①戦術・プレーパフォーマンス、②まとまり・協調性、③やる気のです。指導スタイルとしては、支配型と会話型に別れます。指導者と選手のグッドコミュニケーションにおいて重要なことは、選手を知るために、行動を知る、観察するということです。目標設定には個人とチームの2種類あります。
チームをどうしていくかを考えるうえで、それを判断する材料が必要です。また、チームスタッフの意思統一を行い、チームが一つの方向を向いて、「目的をもって」練習に取り組んでいくことで、より良いチームづくりを実現することができます。そして、目標とする試合へ向けてどこにピークを持っていくか、をイメージしてブロック化することで、練習のスケジュールにもリズムが出てきます。