2014年11月 154回 現場でのトレーナー活動の現状と課題
バレーボール競技での選手強化、国際大会での帯同報告を行いました。その活動の中での取り組みや、課題などについて話をしました。後半は現場で行っている簡易チェックについて話をしながら、実際に参加者の方もチェックを行いました。
2014年10月 153回 治療家の観点から動きづくりのアプローチをする
柔道整復師の石原大介氏をお招きし、骨折や脱臼に対する対応、あしくびの 捻挫に対する対応などについて、治療家の観点から、対処法をお話していただきました。スポーツ現場での対応についても、日々のチェックから観察するポイントなどまでお話をしていただきました。
日本とアメリカの学校スポーツにおけるサポート体制の大きな違いの一つは、チームドクターの関わり方です。日本では、学校スポーツにチームドクターの制度はなく、ドクターに診てもらう為には病院に行って受診をするのが一般的ですが、アメリカではチームドクターが定期的に現場に来て対応してくれます。
身体の関節には、相対的柔軟性と相対的剛性があり、動いてほしい関節と固定したい関節に分かれてきます。特に胸椎や股関節は動き、腰椎は固定していくのが理想です。筋肉は正しい位置で正しいテンションがかかる事で良い動きになります。姿勢が崩れることで、筋に起始停止の相対的位置が変化し、通常の筋機能ができないことで代償が生まれてきます。
2014年7月 150回 野球選手への対応~病院とグラウンド~
投球傷害の発生に関わる要素として、「局所へのストレス」と「ストレス耐性」があります。これらの要素でバランスが保たれている場合には、障害には繋がりませんが、局所へのストレスが過剰になり、ストレス耐性が下がると障害が発生します。投球傷害を考える場合には、これらのバランスがどのようになっているのかを考えていく必要があります。
2014年6月 149回 体幹筋の自主トレーニング~PNF概念を利用した理論と実践~
PNFは、脳卒中や脊髄損傷などの脳性マヒ、中枢神経系の傷害の方へのアプローチから発展し、ドクターが基礎理論を考えて、その理論をもとに理学療法士は技術開発を行った手法です。日本におけるPNFはスポーツ分野から広まった経緯もあり、PNFストレッチという言葉のイメージがありますが、実際にPNFストレッチという言葉はなく、筋肉の収縮方法の違いにより、Hold RelaxやContract Relaxと言われます。
2014年5月 148回 動きの発達に基づいたファンクショナルトレーニングの漸進法
動きの発達過程に基づいた動きは、人間本レ愛の基礎の動きパターンとなり、機能的な動きを獲得するためのパターンとなります。人間はもともと持っている基礎の動きパターンが機能障害によって変化します。脳でプログラミングされた動きのパターンを練習していくことで、動きのパターンの再構築がなされます。
選手自身が怪我をした際に、監督、現場トレーナー、医療スタッフ(ドクター、理学療法士、治療家)それぞれの立場で考えられることの実例を挙げながらディスカッションを行いました。傷害予防の観点や、早期発見、早期復帰といった目的からもそれぞれの立場で役割を果たしていくことが求められます。
スポーツ現場では突発的な怪我(外傷)や繰り返しの微細なストレスから起こる怪我(障害)どちらも起こる可能性を秘めています。それを総称して「傷害」と言われています。今回はスポーツ現場で傷害が起こってから競技復帰に向けての各々の立場で考えられることを話し合いました。
2014年2月 145回 コンディショニングチェックから見える野球選手の傾向
フィジカルキャパシティチェックは年間に1,500名以上の測定を行っています。測定内容は、柔軟性、筋力、バランスなどの能力を測定しています。中学校の野球選手を中心にその傾向を見ていくと、ハムストリングや腰周りの柔軟性の低下が見られていました。